ひさびさの飛行機、まずはキャリーバックを預けにいく。
「貴重品や割れ物はございませんか?」
「楽器が入ってるんですけど」
「破損の可能性がありますがよろしいですか?」
え、それめっちゃ困る!人が並ぶ列の隙間でキャリーバッグを開いて、大事なカリンバをそそくさと取り出す。クラリネットも超大事だけど、しっかりしたケースに守られることを祈りキャリーバックに残す。同じカウンターから大阪や沖縄に行く人も荷物を預けていて、わたしの荷物が間違えて違うとこ行ったりしないかな、なんて変な心配をしていたけど沖縄とか行ったりしないでちゃんと無事だった!空港で働く方々、ありがとうございます。

空港ではグッドストックトーキョーの新見さんがお迎えに来てくれてた。雷雲の発生で空中待機してて1時間遅れで到着、だいぶお待たせしてしまったけど笑顔で迎えてくれて嬉しい。

会場に到着してまずはリハ、音響担当のチャルノさんが荷物もテキパキ運んでくれる。サウンドチェックがひと通り済んだころ伊東正美さんが到着、あとは五郎さん待ちってときにちょっとひらめいて、「手紙」のセッションを正美さんにお願いする。コード譜も何もない中、わたしのピアノのコードを追いかけるようにフラットマンドリンで入ってくれる。「予想したコードが当たると音がハマって気持ちいいんだよね」と正美さん。まるでゲームを楽しむ子どもみたい。どんな進行か分からない楽曲も正美さんは物怖じしないで予想のコードをもとにしっかりと音を鳴らす。外れても修正しながら先に進めていくのが分かる。私もこのくらいの度胸を持って、何が鳴らしたいかがもっと明確に見える合奏がしたい。「手紙」はこれまでいろんなミュージシャンに絡んでもらっているけど、どのひとつも同じものはなくて、毎回びっくり箱を開けるみたいな気持ち、それがほんとにわたしは楽しい。

本番では五郎さんと正美さんがオープニング、その後松浦香織ソロタイムが40分、ラストの五郎さんタイムにわたしも3曲コーラスとピアノで絡ませてもらった。「中川五郎とかかか楽団」でここ3年五郎さんと重ねてきた合奏曲もメンバーが変わるとサウンドやリズムが変わる。3声でハモるコーラス箇所を決めたりして、ここでも音楽がその瞬間瞬間でいろんな顔を見せてくれるおもしろさを感じた。

中学時代同じ吹奏楽部だったaikoが来てくれた。「中学のとき、みんなのパートの楽譜を書いてくれて演奏して楽しかったなーってライブ見ながら思い出してた!」とaiko。私あの頃からやっとること全然変わってないじゃーん、って笑う。どんなに失敗したって思い切り音楽でクリエイティブなことできる環境で友だちもそれに付き合ってくれた学生時代、ここが今の私の原点なのだとあらためて思う。同じ中学だった小林佳くんも来てくれた。彼は中学3年の文化祭で吹奏楽の演奏をバックに歌を歌った。女子ダンサーも付けて魅せるパフォーマンスをしていたのを覚えてる。そして佳くんは今もライブ活動を続けている。お互いここまで繋げてきた音楽でまた出会えるってうれしい。
山口の明星幼稚園で母同士で知り合ったちい子さんも来てくれた。環と同じ中3になったマイカも学校帰りに1時間かけて会いに来てくれた。ユキカはわたしが熊本で暮らした年月と同じ11才。同い年の瀬戸とトモカは今もなかよくしてて夏には会う約束をしてる。こうやって今もつながり合えてることが心から嬉しい。

終演後は五郎さんたちのお客さまもいっしょに打ち上げへ。五郎さんも正美さんも歩くのがめっちゃ速い。飲んでるのにしっかりと速い。年齢を重ねてもライブをし思いを発信しワインを飲み、人と語り合う。お2人を見てると日々が充実して心が元気であることの大事さを思う。五郎さんがオープニングで歌った父の日の歌、奥さんと娘さんと別れた後の父の日の風景は悲しくて孤独な歌詞だったけど、時がたって娘さんが父の日のカードとシャツをプレゼントしてくれたってとことかちょっと泣きそうになった。うたはたった5分10分で人生をこんなにも濃く詰め込める。わたしも歌を書こう、って思う夜。















